すずめの戸締まりの映画を観て、「分からない」「謎」「なぜ」に思ったところはありませんか?
- なぜすずめは一目惚れの草太にあんなに尽くしたのか
- なぜダイジンは草太を椅子に変えたのか
- ダイジンが要石(かなめいし)を嫌がった。けど最後は石になった理由
- サダイジンが環と鈴芽を喧嘩させた訳
など、すずめの戸締まりの映画の分からないところを筆者なりに考察しました!
時系列も振り返り、すずめの戸締まりの疑問を考えてみます。
ネタバレ含んでいるので、映画を観たあとの考察の一つとして参考にしてください!
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すずめの戸締まりの分からない所を考察
映画「すずめの戸締まり」で分からなかった5つの理由を筆者なりに考察しました!
- ダイジンはなぜ草太をイスに?
- ダイジンが最後は要石になってくれたのは?
- すずめと草太は出会って間もないのに。何ですずめは必死?
- サダイジンが環とすずめを喧嘩させた理由
- すずめにだけミミズや常世が見える理由
ダイジン・サダイジン・すずめの気持ちや役割などを考えました。
すずめの戸締まりの「意味」はこちら▶言葉・祝詞・題・最後とその後・鈴芽の名付け
すずめの戸締まりの分からない①ダイジンが草太を椅子にした理由
ダイジンは「すずめのうちの子」になりたかったから、要石の仕事を草太に押し付けたのだと思います。
ダイジンが最初に助けてもらった時に鈴芽に言われた「うちの子になる?」が嬉しくて、
- 鈴芽とずっと一緒にいたい
- 自分を要石に戻そうとする草太が邪魔
- 鈴芽の役に立ちたい
と思って草太をその場にあった黄色い椅子(鈴芽の母の手作り=母の形見)に変えてしまったのだと思います。
草太はなぜ「椅子」に?!
なぜ椅子にしたのかは、ダイジンはもともと要石(神様のような見守る存在)なので、黄色い椅子が常世にいたこと・すずめの大事なものだということを知っていたのだと思います。
ダイジンは、椅子の草太に要石の仕事を押し付けようとしていたので、椅子が適役だと感じたのでしょう。
草太が要石になる場所は、もう一つの要石がある後ろ戸の中の常世(東京)だから、すずめと椅子の草太は、ダイジンに振り回される形で後ろ戸を閉めて、東京に着いたのでしょう。
ダイジンが事前に後ろ戸が開く場所をあらかじめ予知できていたかは疑問ですが、ダイジンはすずめと椅子の草太にイタズラしていたのではなく、開く後ろ戸に案内していたのだと思います。
なのでダイジンは、意地悪をしていた訳ではなく「すずめの役に立ちたい」という気持ちがずっと根っこにあったと思います。
すずめの戸締まりの分からない②ダイジンが要石を拒んでいたけど最後は協力した理由
すずめの戸締まりの映画の冒頭、すずめに拾われて、ダイジンは要石の仕事から解放されました。
そのあと草太に「要石に戻れ」と言われても拒んでいたのは、すずめの子になってずっとすずめといるつもりだったからだと思います。
その代わりに草太を要石にしようとしました。
ダイジンにとって「要石に戻れ」といった草太は敵になったのでしょう。
けれどダイジンは、東京の後ろ戸の前ですずめに「きらい」と言われてショックを受けます。
すずめにとって草太がとても大事な存在で、「すずめは 草太>ダイジン」だと思っているということを痛感してしまったのでしょう。
もう一つの要石のサダイジンも抜けて、黒猫サダイジンとしてやってきました。
要石が抜けたミミズは大暴れ(=大震災になる)していきます。
だんだんダイジンは「自分が要石になるしかない」と腹をくくって、最後は自分から要石になることを受け入れたのではないでしょうか。
すずめの戸締まりの分からない③すずめが一目惚れの草太のために必死になる理由
すずめと草太が宮崎で出会ってすぐに、草太はイスになってしまいました。
すずめはなぜ出会ってすぐの青年に惚れこんだのでしょう。
草太を守るため、生まれ故郷の被災地まで東京から車で5時間かけて行ったのでしょうか。
出会ってすぐに、すずめは「イケメンのお兄さん」に一目ぼれしたのは間違いなさそうです。
それに加えて、過去の4歳のすずめが後ろ戸で草太に会っていたのをぼんやりと覚えていたのかもしれません。
初対面で「イケメンさーん!わたしとあなたとどこかで」と言っていたので、
- すずめは草太青年に運命を感じる
- 一緒に旅をする中で、すずめの形見の椅子になった草太がとってもかわいく思えてきた
- 椅子になってしまったから私が守らなきゃ!という使命感
と、気持ちが「好感」から「愛しさ」に変わっていたのではないでしょうか。
最初から「いいな」と思っていた草太が、旅をしながらかわいいところも見えてたり、ドキドキしながら椅子に寝起きのキスをしたりしました。
すずめは旅の中で、少しずつ草太を「好き」になっていったのだと思いました!
すずめの戸締まりの分からない④サダイジンが環と鈴芽を喧嘩させた理由
すずめを追って東京まで来た環。
すずめ・環・芹澤ですずめの故郷まで5時間ドライブの途中、サダイジン(大きな黒猫)が環にのり移ったことで、すずめと環は喧嘩をします。
サダイジンは何で二人を喧嘩させたのでしょうか。
サダイジンは環に入る前、病院の羊朗(草太の祖父・元閉じ師)に「すずめを守って」と言われました。
サダイジンは、すずめが閉じ師の仕事をするのを助けようとしたのでしょう。
そんなサダイジンにとって、宮崎に連れ戻そうとする環は「敵」でした。すずめが宮崎に帰ったら困ります。
あえてすずめと環の2人に、これまで隠していた黒い本音を言わせて喧嘩させて、環の邪魔をしようとしたのだと思います。
すずめを東北(すずめの生まれ故郷)の後ろ戸に連れて行くことに成功し、サダイジンの任務を完了させたのでしょう。
すずめの戸締まりの分からない⑤鈴芽にだけミミズ・常世が見える理由
すずめはかつて常世に入ったことがあるから、すずめには常世が見えて、常世の中のミミズが見えるのだと思います。
すずめが常世に入れた理由は、4歳のすずめが死と近かった(いわゆる「三途の川」のすぐそばまで来ていた)からではないでしょうか。
3.11で街は焼け、たった一人の家族の母が見つからないという現実は、4歳の女の子すずめにとって、かなり厳しい寂しいものだったと思います。
そんな極限の状態だったから、すずめは後ろ戸に迷い込んでしまったのでしょう。
すずめの戸締まりの時系列
すずめの戸締まりの出来事を、時系列に並べてみました!
- 3.11が起きる(すずめ4歳・保育園にいた、母の椿芽は看護師の仕事中)
- すずめは仕事中に被災した母とずっと会えない。さびしい気持ちの中、母が作った黄色いイスを持って母を探し回る。
- 母を探し絶望に近い4歳のすずめが常世に迷い込む。常世で椅子がなくなる。
- 高校生のすずめが4歳のすずめに会って「わたしは、すずめの明日」と言う。(大学生の草太も、すずめの隣にいる)
- 3.11の12年後。宮崎ですずめはイケメン青年の草太に会う
- すずめが後ろ戸の要石を抜いてダイジンが出てくる
- ダイジンが草太を椅子の姿にする
- 猫のダイジンが宮崎⇒愛媛⇒神戸⇒東京と逃げ回り、同時に後ろ戸が開く。椅子の草太とすずめはダイジンを追いながら、各地で後ろ戸を閉めていく。
- 東京で2つ目の要石(サダイジン)が抜けてしまう。ミミズが後ろ戸から出ようとする
- 椅子の草太をミミズに刺す。草太は要石になる。
- すずめ・環・芹澤(草太の友人)・ダイジン(白い子猫)・サダイジン(黒い猫)の3人2匹が、芹澤が運転する車ですずめの故郷の被災地に向かう。
- すずめが、過去4歳のすずめが入った後ろ戸から、常世に入る。
- すずめが要石の草太を引き抜き、ダイジンが再び要石になる。
- 後ろ戸の中の常世で、高校生のすずめが4歳のすずめに会う。黄色いイスを手渡す。(④と同じ場面)
- すずめ・草太それぞれ元の生活に戻る すずめの戸締まりの意味「最後とその後」は?▶▶
ポイントは④と⑭で、4歳のすずめが後ろ戸の中で出会ったのは未来の自分(鈴芽)だったというところですね。
まとめ
映画「すずめの戸締まり」を見て「分からない」と疑問に思ったダイジン・椅子についてなど考察しました!
最初はダイジンが小悪魔的な存在かと思ったんですが、実はすずめの味方だったり、と映画を見返すことで分かる感情もありました!
すずめの戸締まりは怖いから小学生でも見れるか気になりますよね。年齢制限についても調べています!
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