おみくじは木に結ばないで!って何処に結ぶの?
新年を祝い家族、友達などと一緒に神社やお寺へ初詣をするのが日本ならではの文化です。
2023年を振り返ってみると、コロナ渦で参拝を控える方も多い傾向にある年だったので2024年は海外からの観光客も含めて多くの参拝客が見込まれます。
神社やお寺にお参りした後の楽しみといえばおみくじではないでしょうか。
以前、参拝へ行ったとき宮司さんから、「神社やお寺は感謝をする場所だから本来は欲をだすところではないのですよ」と教えてもらいました。
分かってはいるのですが、おみくじを引く時だけは「大吉をお願いします!」と欲がでてしまいます。
ワクワクした気持ちでおみくじを引いて内容を見て満足した後は、どこへどのように納めることが良いとされているのでしょうか。
今回は、「おみくじを結ぶ場所」についてまとめてみました。
おみくじとは?
おみくじの誕生については残念ながら、明確な答えはありません。
中国から「天竺霊籤(てんじくれいせん)」という古いくじが鎌倉時代に元三大師信仰へ伝わりました。その後、江戸時代に日本風アレンジして『観音百籤(元三大師百籤)』という名前で各地に広まったそうです。
そして元三大師信仰とご縁がある「おみくじ発祥の地」で有名な滋賀県の比叡山元三大師堂では1,000年以上前の形式が現在も受け継がれています。
おみくじの歴史を知り、元三大師信仰は国民を病から守るために魔除けとして作ったのかもしれないと思うと、どんな人物だったのかもっと知りたくなりました。https://x.com/enryakuji_hiei/status/1212938469527310338?s=20
神社とお寺のおみくじの違いとは?
おみくじの目的は一緒で、書き方に違いがあります。
お寺のおみくじは漢詩で書かれたものが元になっています。
最近では現代人が読めるように漢詩で書かれているものは少なくなっているように感じます。
浅草にある浅草寺(せんそうじ)のおみくじは漢詩で書いてあります。
https://x.com/kgodkg/status/1738597469616046545?s=20
神社のおみくじは明治時代から政府の通達により漢詩から日本オリジナルの和歌へ変わりました。その理由は、神様と仏様を一緒に信仰しないようにする為だったそうです。
これまで和歌のおみくじを引いては、いつもにらめっこしていました。
解釈が難しいので諦めていましたが、何度も読み返すと意味が分かるようになるみたいなので今年は挑戦してみようと思います。
https://x.com/ekechan/status/1212972142855196674?s=20
おみくじの種類は何種類ある?
近年、ユニークなおみくじが出ていてX(旧Twitter)に投稿されているのを見かけます。
自動販売機
英語
ガチャガチャ式、
扇子
など
https://x.com/kiyokiyo_______/status/1425410632023625738?s=20
全国のおみくじの種類を探してまとめられたものが出版されています。
https://x.com/non3377/status/919546392401416192?s=20
若い人たちが楽しんでおみくじを引いてもらえるように神社からの心遣いかもしれませんね。
大吉の次に良いのは何?
なんとなく「大吉」が一番良くて、「大凶」は一番悪いのはイメージ出来ます。
ほとんどのおみくじは6、12種類で作られていることが多いので、この2パターンを分かりやすくご紹介します。
6種類のおみくじ
大吉
吉
中吉
小吉
末吉
凶
もしくは、
大吉
中吉
小吉
吉
末吉
凶
12種類のおみくじ
大吉
中吉
小吉
吉
半吉
末吉
末小吉
凶
小凶
半凶
末凶
大凶
神社によって6種類も差があるのは知らなかったので驚きです。
大凶を引きたくないって時は6種類のおみくじがある神社で引いたら吉が出る確率は高くなりますね。
https://x.com/horio_jp/status/1212550612585340928?s=20
おみくじって何処に結ぶの?
おみくじを引いた後は木に結ぶことが良いと考えられてきました。
それは、神様や仏様が境内にある生命力の強い木に宿っていて、ご縁を結べる、または悪い運気を結んでとどめるためだそうです。
昔は大丈夫だったかもしれませんが、最近では実際に木に結んで帰るとマナー違反になりますので注意しましょう。
神社やお寺の敷地内にある木はご神木として大切にされているものです。
ご神木に結ぶと木の根元が踏まれて土が痩せたり、枝が折れたり傷んだりします。
最悪の場合は病気になって伐採しなければいけなくなります。
それでは引いたおみくじはどこに掛けたらいいの?となりますよね。
もし、凶などを引いて持ち帰りたくない気分であれば、境内に設置されている「おみくじ掛け」に結びましょう。
大切なご神木を次世代に残す為に今わたしたちができることは、おみくじを木に結ばずにおみくじ掛けや持ち帰ったりすることだと気づきました。
https://x.com/taniguchi_s_y_d/status/1739968509000478860?s=20
おみくじを持ち帰っても大丈夫?
おみくじは神様や仏様からのメッセージだと言われているので持ち帰っても大丈夫です。
おみくじを持ち帰ると忘れた頃に見返すことができて、その言葉の意味を理解して反省したりすることができます。
まとめ
おみくじを結ぶ場所についてまとめてみました。
初詣に行っておみくじを引くとなにがでるかな?と思う瞬間は何歳になってもワクワクしますよね。
去年までは、凶のおみくじを持っていると悪いことが起きるかもしれないと思って、境内にあるおみくじ掛けに結んで帰っていました。
おみくじで凶と出たら「こんな時は危ないかもしれないから注意してね」と忠告をされているのかもしれませんね。安全に過ごせるように今年からは大事に持ち歩いてみようと思います。
おみくじを木に結ばずに、神社やお寺の木をみんなで大切に守っていきたいですね。